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【令和8年度】同報無線による森町病院からのお知らせ


令和8年7月のお知らせ

放送日:令和8年7月15日
院長 中村昌樹


 おはようございます。森町病院院長の中村です。
 本日は、当院の耳鼻咽喉科の外来体制と受診すべき症状についてお話します。
 当院では、これまで耳鼻咽喉科外来は月曜日と火曜日のみが診察日でしたが、今月の第2週から、外来担当医師が確保されたため、月曜日から金曜日まで毎日受診することができるようになりました。
ただし月曜日と火曜日は午前中のみ、水曜日から金曜日は午後のみの診察となりますのでご注意ください。
 耳鼻咽喉科は、耳・鼻・のどの病気を専門に診る診療科です。これらの部位は、呼吸や食事、会話など日常生活に深く関わっているため、症状が続くと生活の質が大きく低下します。早めに受診することで、重症化を防ぎ、安心して暮らすことにつながります。
 耳鼻咽喉科を受診した方がよい主な症状と、頻度の高い疾患についてご説明します。
 まず、耳の症状です。耳が痛い、聞こえにくい、耳鳴りが続く、めまいがする、耳だれが出るといった症状は、耳鼻科での診察が必要です。特に「急に聞こえにくくなった」「片側だけ聞こえない」といった症状は、突発性難聴など早期治療が必要な病気の可能性があります。また、高齢者では加齢による難聴が増えており、補聴器相談も含めて耳鼻咽喉科での評価が役立ちます。
 次に、鼻の症状です。鼻づまりが長く続く、黄色や緑色の鼻汁が出る、くしゃみや鼻水が止まらない、においがしない、鼻血が繰り返し出るといった場合は受診をおすすめします。特にアレルギー性鼻炎(花粉症)は非常に多く、多くの方が悩まれています。また、副鼻腔炎(蓄膿症)は風邪の後に起こりやすく、放置すると慢性化してしまうことがあります。
 のどの症状では、強い痛み、飲み込みにくさ、声がかすれる、長引く咳や痰、食べ物が飲み込みにくいといった症状が受診の目安です。急性咽頭炎や扁桃炎はよくみられる病気ですが、高熱や強い痛みがある場合は早めの治療が必要です。また、高齢者では嚥下機能の低下がみられ、誤嚥性肺炎の予防のためにも耳鼻咽喉科での評価が重要です。
地域で頻度の高い耳鼻咽喉科の疾患としては、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭・扁桃炎が代表的です。これらは季節や年齢に関係なく多くみられる病気で、適切な治療により症状の改善が期待できます。また、高齢化に伴い、難聴やめまい、嚥下障害などの相談も増えています。これらは生活の質に直結するため、早めの受診が日常生活の向上につながります。
 最後に、次のような「危険なサイン」がある場合は、速やかな受診をお願いします。突然の難聴、激しいめまい、のどの激痛と口が開きにくい症状、呼吸のしづらさ、鼻血が長く止まらない場合などです。これらは緊急性を伴うことがあり、早期の診断と治療が大切です。
耳・鼻・のどの症状は、軽いものと思っていても、日常生活に大きな影響を与えることがあります。「急に悪くなった」「長く続く」「生活に支障がある」と感じたときは、ぜひ耳鼻咽喉科外来を受診してください。

令和8年6月のお知らせ

放送日:令和8年6月15日
院長 中村昌樹

 おはようございます。森町病院院長の中村です。
 本日は、糖尿病とその合併症についてお話します。
 静岡県では、直近5年間の市町別の標準化死亡比を公表しています。標準化死亡比とは、年齢構成の異なる地域間で死亡状況の比較ができるよう年齢調整した死亡率のことを言います。
この標準化死亡比でみると、森町では男性で糖尿病と腎不全が高くなっています。男性では標準化死亡比は、静岡県全体に対し、糖尿病で1.64倍、腎不全で1.36倍高くなっています。女性はほぼ県の平均並みです。腎不全の原因で最も多いのは糖尿病性腎症で、透析患者の37~40%を占めます。このことから、森町では特に男性の糖尿病に対して対策が必要だということになります。
 糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気です。血糖値が高いまま放っておくと、体のさまざまな部分に負担がかかり、目・腎臓・神経・心臓・血管などに合併症が起こりやすくなります。
しかし、合併症は必ず起こるものではありません。正しい知識と日々の習慣によって、多くは予防したり進行を遅らせたりできます。
 合併症を防ぐために特に大切なポイントは、第一に血糖値をちょうどよい範囲で保つことです。ただし、血糖値は低ければ低いほど良いというものではありません。低血糖も危険です。大切なのは、医師と相談しながら自分に合った目標値を知り、無理なく続けることです。
 次に大切なのは食事と運動です。食事はバランスと食べ方がポイントです。糖尿病の食事というと厳しい制限をイメージしがちですが、実際はバランスよく食べることが基本です。また運動は血糖値を下げるだけでなく、心臓や血管の健康にも良い影響があります。特別な運動でなくても構いません。1日30分ほどのウォーキングなどを続けることが大切です。
糖尿病の合併症は、血糖だけでなく血圧や脂質の異常が重なることで進みやすくなります。特に心臓病や脳卒中は、血糖・血圧・脂質の三つが関係します。その他禁煙や足のケアも大切です。糖尿病では神経障害や血流の悪化により、足の傷が治りにくくなることがあります。重症化すると足の潰瘍や壊疽につながることもあります。
 そして何よりも大切なことは、定期的な受診と検査を受けることです。糖尿病の合併症は、自覚症状が出にくいことが特徴です。何も症状がないから大丈夫ではなく、症状が出る前に見つけることが合併症予防の鍵です。糖尿病の合併症は、正しい知識と日々の積み重ねで予防できます。
また、血糖値が適切な値に保たれているかどうかは血液検査をしてみなければわかりません。定期的に受診することで、癌の早期発見にもつながることもあります。検診などで血糖値の異常を指摘された方は放置せず、必ず医療機関を受診してください。
 町民の皆さんが健康で今の生活を続けることができるよう、皆様のご理解とご協力をお願いします。

令和8年5月のお知らせ

放送日:令和8年5月14日
森町家庭医療クリニック 森田 隆太郎


 おはようございます。森町家庭医療クリニックの森田です。
 本日は、
「特定健診・がん検診」についてお話しします。
 森町家庭医療クリニックでは、特定健診の実施を一時休止しておりましたが、今年度から再開いたしました。
私たち家庭医は、病気になってから治療するだけでなく、病気を早めに見つけ、予防し、重症化を防ぐことが大切だと考えています。
そのためにも、年に1回の健康診断は、とても大切な機会です。
特に、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、初めのうちは自覚症状がほとんどありません。
「痛くない」「苦しくない」「普段どおり生活できている」ため、つい大丈夫と思ってしまいがちです。
しかし、血圧が高い状態、血糖値が高い状態、コレステロールが高い状態が長く続くと、知らないうちに血管や心臓、腎臓に負担がかかります。

その結果、将来、脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎臓病などにつながることがあります。
これらの病気は、ある日突然、生活を大きく変えてしまうこともあります。
健診は、こうした状態になる前に早めに見つけるためのものです。
早く気づくことができれば、食事や運動の見直し、必要なお薬の調整などで、将来の大きな病気を防ぐことにつながります。
また、大腸がん検診、肺がん検診、子宮頸がん検診などの各種がん検診も、自覚症状がない段階で病気を見つけるために大切です。
早期に見つかれば、治療の選択肢が広がり、体への負担を少なくできる可能性があります。
 森町では、4月に特定健診やがん検診などのご案内が、皆さまのお手元に郵送されています。
すでに申し込まれた方もいらっしゃると思いますが、まだお返事を出されていない方、ここ数年受けていない方もいらっしゃるかもしれません。
「忙しくて時間がない」
「症状がないから大丈夫」
そう思われる方もいらっしゃると思います。
しかし健診は、今の健康状態を確認するだけでなく、これからの生活を守るための大切な一歩です。
ご自身のために、そしてご家族のためにも、少なくとも年に1回は健康診断を受けることをお勧めします。
申し込み期限を過ぎていても、随時申し込みを受け付けています。
詳しくは、森町役場 健康こども課へお問い合わせください。
皆さまがこれからも元気に、安心して毎日を過ごせるよう、ぜひ、特定健診・がん検診をお受けください。

令和8年4月のお知らせ

放送日:令和8年4月15日
院長 中村 昌樹

 おはようございます。森町病院院長の中村です。本日は、今年度の当院の診療体制と運営方針についてお話します。
 今年度は、内科常勤医師1名と整形外科常勤医師1名の交代、そして家庭医療クリニックには新たに2名の医師が着任しています。さらに、内科の外来担当医師2名が新たに加わりました。
 これまで当院は、入院患者の診療に重点を置くため、午後の内科初診外来は救急患者のみに限定し、午後は原則家庭医療クリニックの受診を勧めていました。今年度になって、内科外来の担当医師が増えたことから、金曜日以外は、当院で救急以外の午後の内科初診患者も受け付けることができるようになりました。何科にかかればよいかわからない場合は、これまで通り家庭医療クリニックの受診をお勧めします。家庭医療クリニックではすべての診療科とすべての年齢、性別の方を受け付けます。
 昨年度から、当院の救急と入院については内科と外科の医師がワンチームで総合診療科として対応しています。
このことにより、入院患者の安定的な受け入れ体制を構築すると同時に、一人当たりの待機番日数を減らすなど医師の負担軽減も図っています。このことは、森町の地域医療を持続可能なものとすることにつながります。
また、町内だけでなく、近隣市の介護施設とも連携し、現在当院は、磐田市、袋井市、掛川市、浜松市の介護施設20施設と連携体制をとっています。そのうち13施設とは月1回定期的に連携会議を開催し互いに情報を共有しています。今後さらに医療と介護の同時ニーズをもつ高齢者が増加することが予想され、円滑な医療・介護の連携を進めるための体制整備です。
 整形外科については、昨年度から常勤医師3名体制とすることで、安定的に手術件数をこなすことができています。日常生活圏では怪我への対応は欠かせないことと、高齢者の骨折や腰痛など、整形外科の需要は今後も増加することが予想され、整形外科の充実は今後も当院の柱となってきます。
また、家庭医がチームで訪問診療を担うことで充実した在宅医療体制を構築しています。令和6年度の自宅死亡率の全国平均は16.2%ですが、当院と家庭医療クリニックの死亡診断書の統計による自宅死亡率は34.3%で、森町では最期まで自宅で過ごすことも実現可能な選択肢となっています。
 今後は医療費抑制のためにも、重症化してから医療にかかるのではなく、重症化させないための医療が重要になります。
若い方は検診を受け、異常を指摘された場合は放置しないこと、高齢の方はかかりつけ医をもち、日ごろから健康管理をすることをお勧めします。
 当院と森町家庭医療クリニックは、今後も一体的にかかりつけ医機能とそのバックアップ入院機能を担っていきます。
 今年度の病院運営に対して、地域の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。