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画像診断科


人にやさしい環境づくり
画像診断科では、一般撮影・CT・MRI・X線TV・骨密度測定・腹部超音波の各検査を行っています。各検査画像は、電子データとして管理・保管できるPACSを用いてモニタ診断を行い診療に役立てています。 当科では、『人にやさしい環境づくり』をテーマに掲げ機器・設備の導入を行っています。
当科では、『人にやさしい環境づくり』をテーマに掲げ機器・設備の導入を行っています。
  • 壁面LEDパネル照明の設置(CT検査室)
  • 映像と音楽による閉所が苦手な方への対応(MRI検査室)
  • 間接照明の設置(MRI検査室・乳房/骨密度検査室)
  • 音響機器の設置(CT・MRI・X線TV・乳房/骨密度検査室)

MRI

MRI装置が新しくなりました
 当院では平成31年4月にオープン型MRI装置から狭い所が苦手な方へ対応可能な超電導MRI装置へ機器を入れ替えました。
MRI検査をご利用いただく方へ装置の基本的な特徴と新しくなった装置の特性について紹介させていただきます。
当院装置の紹介
 PHILIPS社製  Ingenia Prodiva 1.5T CX
            製品説明はこちら

 Invivo社製  SensaVueHD
  MRI検査中の快適な検査環境を提供します
 当院のMRIには、検査中に映像と音楽を楽しむことができる最新システムを導入しています。閉所が苦手な患者様にも安心して検査を受けていただけます。画像診断科では「人にやさしい環境づくり」を目標にしています。MRI室にはMRI対応非磁性体モニタ「SensaVue」を  設置することで映像を観ながら検査を受けることが可能となり、快適に検査を受けられるようになりました。

新しいMRI装置の特性と新たな取り組み
 コンパクトで磁場均一性の高いガントリーとデジタルコイルシステムを搭載することで、きれいな画像を撮像することができます。高速撮像にも対応しており、以前の装置に比べ検査時間の短縮が可能となりました。また、自動音声ガイドを使用して息止めやテーブル移動などを患者様にお伝えすることで快適な環境を提供いたします。
閉所が苦手な患者様への試み
 MRI検査は狭い所に入り長い時間寝ていなければならず、狭い所が苦手な方にとっては大変つらく苦しい検査です。今回新たな取り組みとして、検査中に映像と音楽を楽しむことができる最新システムを導入しました。MRI室にMRI対応非磁性体モニタ「SensaVue」と専用ミラー、ヘッドフォンを新たに設置しました。これらを使用することで、モニタの映像とヘッドフォンから流れる音楽を楽しみながら検査を受けることが可能となり、狭い所が苦手な方にも快適に検査を受けていただけるようになりました。
※一部の検査では映像を提供できない場合があります。詳しくは、画像診断科スタッフまでご確認ください。
MRIとは?
 Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像診断装置)の略称で、強力な磁石の力と電波を利用して体内の水分に含まれる水素原子の動きを画像化する装置です。被ばくすることなく様々な断面の画像を得ることができます。
MRI装置の特徴(CT装置と比較して)
○良いところ
  • X線を利用しないため被ばくがありません
  • 正常な組織と異常な組織を可視化することができます
  • 造影剤を使用しなくても血管などの画像を得ることができます
  • 急性期脳梗塞の診断に役立ちます

○苦手なところ
  • 検査に時間がかかります(15分から1時間程度)
  • 検査中に動くことができません
  • 検査中に大きな音がします
  • 狭い所が苦手な方は検査できない場合があります   

⇒当院での対策では、検査中に音楽を聴き、自然の映像を観ながら検査を受けていただけます。

MRI検査を受ける上での注意
 検査室内は検査をしていない時でも強い磁場が発生していますので、入室には注意が必要です。

当院では検査を受けることができない方
●心臓ペースメーカーや人工内耳などを装着している方

検査を受けることができない場合のある方(事前の安全確認にて問題がなければ、検査を行うことが可能です)
●動脈瘤クリップや人工関節などの金属が体内にある方
●その他金属類が体内にある方
●妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方
●狭い所が苦手な方

検査中に発熱する可能性のあるもの(微細な金属を含んでおり、画像に影響を与える可能性があるもの)
●刺青
●マスカラ・アイシャドウ・マニキュアなど、その他ラメ入りの化粧品等
●コンタクトレンズ
●保温用肌着
●湿布などの貼り薬

検査室に持ちこむことができないもの
●金属類(スマホ・時計・メガネ・財布・鍵・ヘアピンなど)
●磁気記録媒体(カード・診察券など)
最後に
 MRI検査は、安全管理上の注意事項を守れば安心して検査を受けて頂くことができます。皆様のご協力をいただき、私たちは安心・安全な検査環境を提供できるように努めてまいります。

一般撮影検査

人体を透過するX線の性質を利用して行う検査です。胸・腹・骨・筋肉はX線の透過力が組織によって異なり、その違いを画像に現すことで骨折などの異常病変が見つかります。
一般撮影には、マンモグラフィ・歯科パノラマ撮影も含まれています。

第1撮影室・第2撮影室

この撮影室では、各診療科からの依頼を受けて頭部から足先(歯も含む)までのX線撮影検査を行います。
2つの撮影室を有効に使い検査時間の短縮を行っています。
最近では、放射線被曝を気にする方がみられますが、一般撮影で使用するX線は微量であり人体への影響より得られる画像情報の方が価値があるため、医師は必要性を考えて検査の依頼を行っていますので安心して検査を受けて下さい。
また、検査を行う技師も同様です。

第一撮影室

第二撮影室

歯科パノラマ撮影装置

第1撮影室の中に設置してあります。
この検査は、X線を使用して歯の全体写真を1枚に撮影する検査です。
痛みなく行え撮影自体は20秒ほどで終わります。

歯科パノラマ撮影装置

乳房撮影装置(マンモグラフィ)

乳房撮影装置

乳房撮影装置が新しくなりました!

令和5年2月、乳房撮影装置【GEヘルスケア製Senographe Cystalnova(セノグラフ クリスタルノヴァ)】に更新されました。
この装置はフラットパネル型ディテクタ採用により、以前の装置に比べて少ないX線で質の高い画像を撮影することができ、高い病変描出能力をもっています。
※以前の装置と今回更新された装置はメーカーが違うため一般的なDRシステムとFPDシステム(ソフトコピー診断)を比較するとおよそ25パーセント少ないX線量で撮影できます。[日本の診断参考レベル(2020年版)データより]

乳房専用のX線撮影に使用します

マンモグラフィとは?
マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影のことです。乳房を板で圧迫し、薄く伸ばした状態で撮影します。そのため、痛みを伴うことがあります。
乳房を薄く伸ばすことで乳腺が広がり、乳腺の重なりが少なくなるため、腫瘤性の病変がより鮮明に観察可能となります。また、乳房を触ってもしこりがわからないようなタイプの乳がんも、白い点のように見える微細石灰化病変として見つけることができます。マンモグラフィは、特にこの石灰化を見つけることに有用な検査です。早期乳がんや乳がん以外の病変を見つけ出すことに非常に有効です。
なぜ乳房を圧迫するのか?
  • 正常な乳腺と腫瘤の重なりが少なくなるため、がんが見つけやすくなります。
  • 乳腺全体が均一に広がるため、ムラがなく見やすい画像が得られます。
  • ボケの少ない、鮮明な画像が得られます。
  • 被ばくがより抑えられます。
  • 身体や呼吸による動きを防止できます。
“9人に1人”が乳がんになる時代

日本人女性の乳がん罹患数は2021年予測では、がんの中で最も多くなっており、今や9人に1人が乳がんになる時代といわれています。
そして乳がんは早期に発見すれば治るがん(※Ⅰ期であれば10年相対生存率は99%以上)であるため、自己触診や乳がん検診がとても大切です。
[※Ⅰ期:2㎝以下のしこりでリンパ節へ転移がないとおもわれるもの](「がんの統計‘22」国立がん研究センターHPより)

乳がんの死亡率を減少させることが科学的に認められ、乳がん検診として推奨できる検診方法は「乳房X線検査(マンモグラフィ)単独法」です。
乳がん検診の受診率(全国平均)は…
住民検診:47.4%(2019年)
企業向け健診:44%        
(厚生労働省「第36回がん検診の在り方にかんする検討会」資料より)

がん検診の中で発見される割合が最も高く、継続的な検診が必要です。
早期発見・早期治療のために…乳がん検診を受けましょう。

人にやさしい環境づくり

検査をリラックスして受けれるように『人にやさしい環境づくり』をテーマにかかげ、間接照明や音響など整え、環境面の配慮に努めています。
柔らかい雰囲気にするためステッカーを貼るなど環境作りに努めています。


CT検査

CT検査

CT装置

CTとはComputed Tomographyの略で、X線を使い体の輪切り断面像を撮影するコンピュータ断層撮影のことです。最近では、CT画像を再構成(再計算)させることで3次元画像を作りより診断能力が向上しています。
当院では、2010年9月に導入された16列マルチスライスCTを用いて短時間で精密な検査を行っています。
一般診療だけではなく、健康診断として体脂肪測定やCT肺がん検診も行っております。ご相談は当院健診ドック室までお問い合わせ下さい。 
(直通)電話:0538-85-2389

壁面LEDパネル照明について

CT導入と同時に壁面LEDパネル照明(日本初)の設置を行い今まで無機質であった検査室に温かさを出し環境面での配慮を行っています。この照明は距離による光の減衰が少ないLED照明の特性を活かし、コンピュータ制御で明るさ・色の調整を行いリラックスできる空間を作り出すことが出来ます。

壁面LEDパネル

省エネモード


X線TV検査

X線TV検査では、バリウムを使用した胃・腸などの消化管検査、内視鏡を併用した消化器系造影検査や治療、骨折・脱臼等の整形外科による整復透視などを行っています。

デジタルX線TV装置

X線を用いて、体内を透視しながらリアルタイムにTV画像上で観察する装置です。当院ではX線TV室が2室あり、各部屋にデジタルX線TV装置を設置しています。この装置を使用することにより高精細で広範囲の透視・撮像画像を得ることができ、病変の早期発見・早期治療に有効です。さらに、低レートパルス透視(7.5fps)を使用することで従来の装置にくらべて検査時における被ばく線量を低減しました。
[参考]線量率比較
現在の機器:更新前機器
1:2~5(当院計測値より)

骨密度測定検査

骨密度測定装置

骨密度測定検査(骨塩定量測定検査ともいう)は、骨塩量(主としてカルシウム)の指標として骨密度を求めています。骨塩量が増加とともに骨密度が高値を示す事を利用して骨のもろさを数値で表す検査です。測定方法には幾つかの種類がありますが、当院では、エネルギーの違う2種類のX線を用いたDEXA法で検査を行っています。検査時には、出来るだけリラックスできるように間接照明を使用するなど環境面の配慮を行っています。
※健康診断としても骨密度測定検査は行っています。ご相談は、当院健診ドック室までお問い合わせ下さい。   
(直通)電話:0538-85-2389 

PACS

PACSコンソール

PACSとはPicture Archiving and Communication Systemsの略称のことで、日本語では画像保存通信システムといいます。
各検査装置の電子画像データ(DICOM規格)を受信し患者のデータベースに保存します。その後、各医師が診察室などの端末で必要な画像を呼び出しモニタ診断を行います。モニタ診断を行うことで、診療の精度とスピードが向上しています。PACSでは、データの信頼性・運用上の安定性が重要であるため当院でも日々安定を求め努力をしています。
※当院のPACS接続機器:一般撮影・CT・MRI・骨密度測定・腹部超音波・心臓超音波・内視鏡・X線TV 、外科用イメージ

さいごに

最後に、当科では被ばく等に関して細心の注意を払って対応しておりますが、検査を行うにあたって体内装具(心臓ペースメーカーなど)や妊娠等に関してご不明なところがありましたら事前にお申し出ください。