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臨床検査科

臨床検査科ご案内
   当院検査科は、患者さまの健康状態の把握や病状・病気の診断、診断後の治療方針、経過観察などを判断する上で重要な役割を担っています。業務においては精度の高い迅速な検査報告に努め、診療に役立つ検査情報の提供を行い“患者さまを中心に”考えた検査を心がけております。
   検査の業務内容としましては、大きく2つの部門があります。まず、患者様から採取された体液を検査する検体検査部門。これは血液や尿、便などが中心となりますが病状によっては体の様々な部位からの採取された検体も検査の材料となることもあります。それだけ検体材料の情報量は病気の判断には重要なものとなります。続いて生理検査部門では、患者さまと接する心電図検査・心エコー・頚動脈エコー・ホルター心電図・トレッドミル負荷心電図・血管伸展性ABI/PWV・肺機能検査・神経伝達速度検査・脳波・聴力・無散瞳眼底検査があります。これらの検査は国家資格を持った臨床検査技師が行っております。
臨床検査技師スタッフ数 6名(2011年 現在)

部門別検査紹介

一般検査

  一般検査は主に尿や便などを中心に分析します。尿検査の場合は、患者さまには検尿カップで採尿して頂きその後、尿定性(比重、pH、蛋白、糖、潜血など)を調べます。
  また、尿沈査では尿中の有形成分(結晶成分など)を顕微鏡で観察します。2つ同時に検査依頼がある場合は100mlほど採尿して頂くと追加検査にも対応できます。次に便を検査材料として測定する項目としては便中ヘモグロビン測定があります。これは消化管出血の有無をスクリーニング検査することで次の検査へアプローチできます。2回採取することで確率が上がります。
  その他、疾患などで貯留した体液を調べる穿刺液(髄液・胸水・腹水など)検査も行っています。

尿一般定性分析装置

【尿一般定性分析装置】

便中ヘモグロビン分析装置

【便中ヘモグロビン分析装置】

血液・凝固検査

  血液検査では、抗凝固剤(血液が凝固するのを防ぐ)の含まれた採血管で採取された血液で血球成分(赤血球・白血球・血小板など)を数えます。貧血の程度や輸血後の経過には必須の検査です。血液像では白血球の分類をし、炎症の状態や感染・アレルギー・薬剤の影響など経過観察するのに用いられます。
  凝固検査は抗凝固剤入り(血液算定とは別採血管となる)で採取された検体を遠心分離した上清(血漿成分)を測定します。出血傾向や薬剤の効果(ワーファリンなど)、深部静脈血栓症スクリーニング検査、DIC判定などに役立たれています。

自動血球計数算定装置

【自動血球計数算定装置】

血液凝固自動分析装置

【血液凝固自動分析装置】

生化学・免疫検査

生化学・免疫自動分析装置

【生化学・免疫自動分析装置】

  生化学検査では採取された血液を凝固させた後、遠心分離を行い分離された上清(血清)を検体として測定します。(尿・穿刺液も測定可能)
  人体の栄養状態や脱水、腎機能、肝機能、臓器特有の酵素反応、貧血における鉄量など様々な情報を定量化し数値でお知らせします。
  免疫検査は生化学と同様に血清を検体として測定します。感染症項目、腫瘍マーカー、心不全治療マーカー、甲状腺関連、血中薬物定量などを院内で行っています。

糖尿病関連検査

血糖+ヘモグロビンA1C自動分析装置

【血糖+HbA1c自動分析装置】

  糖尿病関連検査として血糖値やHbA1cを迅速に測定する機器を導入しております。
  また、インシュリン導入時における血糖自己測定の機器指導説明や、その後の経過を月ごとに管理したデーターを診察前に作成報告し治療に役立たれています。これらの業務は糖尿病委員会を通じ医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、視能訓練士、歯科衛生士、事務などのスタッフと連携して行っています。

輸血関連検査

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  輸血検査では、血液型判定検査・不規則抗体スクリーニング検査・輸血に伴う交差適合試験を行っています。それから、血液製剤の管理のため専用の保冷庫・冷凍庫を完備しています。

【血液製剤の保管管理】
 ・照射赤血球濃厚液-LR(Ir-RCC-LR-1・2)
 ・新鮮凍結血漿-LR(FFP-LR-2)
 ・照射濃厚血小板(Ir-PC)
 ・自己血(手術においてある程度の出血が予測される場合、事前に自分の血液を貯血しておくことで、輸血に関連する合併症を予防します)

  これら安全な輸血療法のために輸血療法委員会を通じ各職種の連携がなされています。

心電図検査

デジタル心電計

【デジタル心電計】

  胸部に電極を装着させて頂くため事前に患者さまには説明の上、上半身は衣服の着脱をお願いしています。下肢、上肢に電極クリップを装着した後、胸部に吸盤型の電極を6個装着致します。緊張により心臓の微弱な電気信号が筋電図に影響されぬ様に安静な状態を保持できたら記録となります。(身体的な状態により筋電除去困難な場合もあります)
  記録された電気信号は波形で描かれ不整脈や心肥大、狭心症、心筋梗塞などの診断に役立ちます。

ホルター心電図検査

ホルター心電図解析装置

【ホルター心電図解析装置】

  胸部に電極を装着させて頂くため事前に患者さまには説明の上、上半身は衣服の着脱をお願いしています。ホルター心電図は装着後普段の生活をし、24時間後に取り外しを致します。当院では装着する携帯型の機器はシャワー対応も用意しています。

トレッドミル運動負荷心電図検査

トレッドミル運動負荷装置

【トレッドミル運動負荷装置】

  通常の安静時で特に問題なくても心臓にストレス(負荷)がかかったときに異常が出現することがあります。(狭心症、運動時の不整脈など)
  トレッドミル運動負荷心電図検査とは、ベルトコンベア(トレッドミル)の上を歩きながら心電図を記録します。2~3分毎に負荷(傾斜と歩行速度)が少しずつ増していきます。限界値に到達した時点で運動は終了しますが、心電図は運動後もある程度の時間記録します。この検査は臨床検査技師と医師立会いのもと行われます。

心エコー検査

デジタル超音波診断装置

【デジタル超音波診断装置】

  心エコー検査は、体表の胸部にゼリーを塗りプローブ(探触子)をあて肋間などから心臓を観察する検査です。この検査は心臓の機能(大きさ、壁運動、収縮能や拡張能)弁膜症(逆流や狭窄)、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)などの診断に有用です。エコー検査なので苦痛を与えることなく安心して行えます。

頚動脈エコー検査

デジタル超音波診断装置

【デジタル超音波診断装置】

  頚動脈エコー検査は、頚部(左右耳の直下から鎖骨にかけて)にゼリーを塗りプローブ(探触子)をあて頚動脈を観察する検査です。この検査は血管壁の厚さ(内膜中膜複合体)や動脈硬化像(プラーク形成)、動脈硬化が進んでなる狭窄症などの診断に有用です。エコー検査なので苦痛を与えることなく安心して行えます。

血管伸展性(ABI・PWV)検査

ABI・PWV測定装置

【ABI・PWV測定装置】

  ABI・PWV検査は、両上腕と両下肢(足首~脹脛)に血圧計のカフを巻き仰向けの状態で血圧脈波を4か所で同時に測定を行います。この検査で血管の硬さや狭窄・閉塞症など推定でき動脈硬化症の診断に役立ちます。

呼吸機能検査

スパイロメーター

【スパイロメーター】

  A呼吸機能検査はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断や気流制限などを検出するためには大変重要なスクリーニング検査の1つです。検査測定時は患者さまにとっては楽な検査ではありませんが、双方がともに理解・協力・努力することで最大の結果を引き出せることが出来ます。患者さまには呼吸による負担を伴う検査ではありますが一緒にがんばりましょう。

神経伝導検査

神経伝導検査機器

【神経伝導検査機器】

  神経伝導検査とは、末梢神経に外部刺激(電気刺激)を加え、その結果としての電気的興奮を筋や神経幹から記録する検査法です。運動神経伝導検査(MCV)と感覚神経伝導速度(SCV)と大別され、主に末梢神経障害の診断・評価には必須の検査となります。

脳波検査

  脳波検査は、頭部(頭皮)に電極を装着し、脳から出る微弱な電気を頭皮上から記録します。
  検査前準備として患者さまには排尿、排便を済まして頂きます。入室後は頭皮および耳朶を拭き(良好な記録をするため)電極を装着します。脳波のお部屋はやや暗い状態で検査を行います。

脳波記録機器

【脳波記録機器】

脳波記録電極および検査ベッド

【脳波記録電極および検査ベッド】

聴力検査

オージオメーター

【オージオメーター】

  聴力検査は、気導(外耳道、鼓膜、耳小骨を経て内耳に達する伝わり方)と骨導(頭蓋骨を直接振動させ、その振動が伝わって直接内耳に達する伝わり方)を測定します。ヘッドホーンを両耳に装着し、機械側より音信号を送ります。患者さまは聴こえたらボタンを押して頂きます。検査は気密性の高い専用のお部屋で行います。

無散瞳眼底カメラ検査

無散瞳眼底カメラ

【無散瞳眼底カメラ】

  眼底検査は、高血圧による網膜細動脈硬化、糖尿病網膜症などの評価やスクリーニングに適した検査です。健診における無散瞳眼底カメラ検査では散瞳剤を使用せず自然散瞳で撮影します。検査後の車の運転などに制限もありません。